こんにちは!moco(@moco_megane)です。
皆さんはLTをしたこと、または誰かのLTを聞いたことはありますか?
LTとはライトニングトークの略で、5分程度で行う短いプレゼンテーションのことです。
私はWeb業界に来てから初めて知った言葉だったのですが、5分という絶妙な時間を、各人が工夫しながら活用している姿がとても面白いなと感じました。
自分もやってみたいけど…ベテランの前で話せるネタなんて何もないしなぁ…
そんな中、参加しているコミュニティ「Olein fun!」で小規模なLT大会が催されることに!
LTデビュー大歓迎とのことだったので、迷わず参加を決めました。
というわけで、この記事ではLT初心者の方に役立つ「ネタの決め方」「スライドの作り方」「もっと伝わる喋り方」などを、私なりにまとめていこうと思います。
LTって気になるけど自分なんかが登壇していいのかな…?
と、興味を持ちつつも不安を感じている方のサポートになれば幸いです!
①まずは勇気を出して参加表明!
LTをやってみたい人がまず最初にやること…それは参加表明です!
「テーマが決まってからじゃないと…」「他の参加者が気になる」等、もちろん不安はありますよね。
が、ここはもう勇気を出してとにかく申し込んでしまいましょう!
申し込めた時点で、LTの8割は成功したと言っても過言ではありません(過言です)。
ちなみに私が登壇した際のメンツは
- WordPressつよつよおじさん(←敬愛しています!!)
- デザインからエンジニアリングまでマルチな経験を持つ現役ディレクターさん
- 誰もが知っている某有名WordPressテーマ開発者さん
- 私(無名のデザイナー)
という並びでした。この圧倒的「誰?」感…!!
それでもなんとかなりました!大丈夫です!!
②ネタを決める
私が参加した回は「別にWeb関係なくてもなんでもOK」回でした。
趣味のこと、家族のこと、最近感じたこと等々…文字通りなんでもOK!
ただ、初めてということもあり自分がいま一番熱量をもって話せるテーマがいいだろうなと考えました。
そんな中、育休終了を控えていた私が思いついたのは「ワーママデザイナーとしての働き方」。
個人的にホットな話題だし、聞いた人の役にも立つはず!これに決めた!
これを読んでいらっしゃる方の中には
まだ初心者だし誰かに教えられることなんてないよ〜
とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが…まさにその状況すらもネタになるのです!
例えば
- 新人デザイナーのしくじり体験
- 独学エンジニアが擦り切れるほど読んだ技術書5選
- アパレルからWeb業界に飛び込んだ私の「ここがヘンだよWeb業界」
のようなテーマ。経験談を語るのは、初心者の方でもそこまで難しくないですよね。
私は人の生い立ちや経験を教えてもらうのが大好きなので、こういうLTがあればぜひ聞きにいきたいです(笑)
立派なことを人に教示する必要はありませんし、初心者には初心者にしか話せない言葉があるはずです。
きっとベテランの方も、改めて勉強になったと感じてくれるのではないでしょうか。
ぜひ気負いすぎず、自分が楽しく話せるテーマを選んでくださいね!
③原稿を書く
テーマが決まれば早速原稿を作りましょう!
計画を立てずにいきなり書き始めるのではなく、まずは起承転結に沿った流れを書き出すのがおすすめです。
私の場合は経験談と今後の展望を語るテーマだったので、こんな流れを考えました。
- (最初に)今日おはなしすること
- 起:私のデザイナー遍歴
- 承:マミトラに乗るということ
- 転:自分の好きを思い出すまで
- 結:これから仕事でやりたいこと
いかがでしょう? これを読むだけでも、なんとなくLTの内容が予測できますよね。
着地を決めずに書き始めるとなかなかまとまらないので、まずは骨子を組んでそれに肉付けをしていくとスムーズに書き終えることができます。
そして、原稿の時点で一言一句、話す言葉を決めておかなければいけないわけではありません。
キーワードとなる単語やエピソードを書き出しておくだけに留め、実際に喋りながら文章を組み立てた方が聞いている側にとってはライブ感があり没頭できます。
私も何度も書き直したり苦労しましたが、その過程も勉強になります。ぜひ楽しみながら「あーでもないこーでもない」と練ってみてください!
④スライドを作る
はい、こちらが今回私が制作したスライドです。
スライドの作り方には人それぞれ個性が表れるかと思いますが、私は1枚の情報量は少なく押さえ、短い間隔で素早くページをめくっていくいわゆる「LT芸人タイプ」だったようです…
5分のLTなのに合計40枚のスライドになってしまいました。
私自身、作ってみて初めて自分のタイプに気付きました
ただスライドを読んでいるだけのLTだと「わざわざ喋らずにスライド配ればいいじゃん」ということになってしまうので、文字量のバランスを考える必要があります。
あくまで、トークの理解度を高めるための補佐役であることを念頭に置きながら、制作できると良いのではないでしょうか。
私はまだ人のLTをろくに見たことがないLT弱者だったので、SpeakerDeckで他の方のスライドを見まくりました。
「デザイン」や「Web」などでサイト内を検索すると、似たテーマの優れたスライドがたくさん見つかります。
いくつも見ているうちにデザインのお作法はわかってくるので、良いと感じたポイントを真似しながら作ると失敗しませんよ〜
スライド制作ツールに関しては、有名どころだと皆さんこのあたりを使っているようです。
Macユーザー・Winユーザーかでも変わってくるかもしれませんが、Googleスライドはブラウザ上で完結できるのが便利ですね。
が、私はビジュアルにこだわりたかった&使い慣れているという理由からIllustratorを使いました。
こんな感じで、ひたすら人力でアートボードを並べていきます。
これをPDFに書き出して、本番はそれをめくりながら話をしました。
「とにかくサクッと作りたい」「自作イラストをふんだんに使いたい」など求めるポイントは人それぞれなので、ぜひ一通り触ってしっくりくるツールを探してください。
そして自分の顔以外のイラストは、みんな大好きいらすとやさんの素材です。ありがとうございます!
⑤話す練習をする
今回の持ち時間は5分。
というわけで実際にスライドをめくりながら原稿を読み、ストップウォッチで時間を計測してみると…
早口でも5分半かかるー!
最初は「5分も話せるかな?」と不安だったのに、いざやってみると時間が足りないという事態に。
改めて原稿を見直し、削っても内容に響かない部分はどんどん削っていきます。
また、スマホなどを使って自分の喋りを録音してみるのもおすすめです。
話し始めに「えー」と言ってしまうクセ、早口になるポイント、長すぎて息切れしてしまうセンテンス……客観的に聞いてみると、気になる部分がたくさん見つかると思います。
話す技術に関してはこのあたりの書籍も参考になるので、よければ読んでみてくださいね。
⑥当日の環境を確認する
私が登壇したLTはオンライン開催でした。つまり、会場はZoomなどのチャットサービスになります。
オンラインならではの事前にチェックすべきポイントはこちらです。
- 自分のマイクの音量は適切か、不快なノイズがないか
- 画面共有がスムーズにできるか
- スライドの操作がスムーズにできるか
- 自分を写すカメラの明るさは適切か、背景に余計なものが写り込まないか
オンラインだと聞いている人の反応が確認できないので、本番中に何かトラブルがあっても途中でのリカバリーが難しいです。
ぜひ本番を迎える前に各自で確認しておいてくださいね!
こちらの本は、オンラインでの会議や面談での効果的な伝え方や準備方法が書かれています。
LTにも通ずることばかりなのでおすすめです。
⑦本番を迎える前に深呼吸!
本番は緊張しますよね。
私も緊張しすぎて、もともと低い声がさらに低くなってしまい、ほぼ読経のようなLTになってしまいました。
練習ではもっとマシだったのに…もっと大人数の前でやったらどうなってしまうんだ…
しかし、上手く話すことだけがゴールではありません。
この初めての挑戦は、誰に命じられたわけでもなくあなた自身が勇気を出して参加を決めたのです。それだけでとっても素晴らしいこと!!
ぜひ勇気を出した自分に誇りを持ち、本番の緊張感すらも楽しんでください!
初めてLTをやってみた感想
オンラインということもあり、どうしても「読んでいる感」が強くなってしまった初LTでしたが…
でもやってよかったー!!
準備から本番まで、勉強になる経験ばかりでした。
そして何より、聞いてくださった方からのフィードバックがすごく嬉しいんです!
テーマに共感してもらえたり、スライドの細かい部分まで気づいてもらえたのが「ちゃんと伝わったんだなぁ」という満足感に繋がりました。
というわけで、この記事がLT初心者さんの背中を押すものになっていれば嬉しいです!
ちなみに主宰のオレインさんが当日の様子をまとめてくださった記事は以下です。併せてご覧ください!