【転職しました】事業会社と制作会社、デザイナーとしての違いって?

こんにちは!moco(@moco_megane)です。

実は最近、転職しました。いわゆる事業会社から制作会社への転職です。

今回はこの転職を通じて感じた「事業会社と制作会社の違い」についてまとめてみます。

はじめにおことわり

私はそれぞれ一社ずつしか経験していません。ということでサンプル数も最低限です。

あくまでたった一人の経験であることを念頭に置いてくださいね!

mocoのアイコン画像moco

( 転職先の方も見ているので…炎上しませんよう…何卒…)

目次

事業会社について

最初に、私が勤めていた事業会社の概要です。

従業員数

約150名(うちデザイナー約30名)

主な事業

自社EC サイト運営

デザイナーとしての業務

自社サイトの改修、キャンペーン等の企画立案、SNSマーケティング、カタログや販促物の作成、(繁忙期は)他部署のサポート等

事業会社で働くメリット

1. 「作って終わり」ではなく改善していける

自分が作ったものをスピーディに公開し、お客様から直接反応をいただくことができます。

時間をかけて100%のものを作るというより、70%でもいいからまずは出して反応を見る。そして改善していくまでがワンセットというやり方です。

受託でやっていると「納品したらもうその後は…」ということもあるかと思いますが、自社サービスなら改善を繰り返しよりよいものに育てていくという経験ができます。

2.ビジネスやマーケティングの知識がつく

ECということもあり、デザイナー兼マーケターという立ち位置でした。最初はデザイナーとしての葛藤もありましたが、ビジネスやマーケの知識が得られるのはとても貴重な経験でした。

アクセス解析やヒートマップの分析などを通じ、自分のデザインがどんな影響を与えているかを知るとデザインへの向き合い方が変わってきます。

デザインとはただ体裁を整えることではなく、人に行動してもらうための情報設計なのだなということが身にしみて分かりました。

mocoのアイコン画像moco

デザインを独学で学ぶ人は多いですが、ビジネスやマーケは実地訓練がないと学びが得にくいですもんね

3.比較的、納期に融通が利く

新卒で入った印刷会社(受託メイン)から転職してきたときに最も驚いたのが、納期のゆるさでした。

納期は全て社内で決まるため、差し込みタスクがあれば必然的に他のタスクはまとめてリスケされていく…という感じです。

実際、制作会社でのブラックな働き方に疲弊して転職してきたというデザイナー・エンジニアも多くいました。

そういう意味では子育て中の人でも働きやすい環境だったなと思います。

mocoのアイコン画像moco

子どもの体調不良に優しい言葉をかけてもらえたり、子育て情報を交換し合ったり、とても恵まれた環境でした

事業会社で働くデメリット

1. 挑戦できるデザインの幅に限りがある

事業会社にはそれぞれのサービスやプロダクトがあります。基本的に定義されたトンマナから大きく逸脱しないデザインを作ることが多いです。

そうなると、「書体はいつものこれ、カラーはコーポレートカラーに合わせる、素材はここから選んで作る」というように、デザインがワンパターン化していきます。

自分の得意なテイストでひたすら制作ができるのは楽しいですが、「色々なテイストに挑戦してデザイン力をつけたい!」という人には向いていないかもしれません。

2. デザインに専念できない時がある

ECがメインだったため、仕入れや在庫管理、商品の出荷まで全ての部署が同じ社屋に集まっていました。

お客様へ滞りなく商品をお届けするのが会社の使命であり、デザイン業務はあくまでその中のほんの一部でしかありません。

繁忙期には容赦なく事務や出荷の作業へ駆り出され、一日の半分もデスクにいなかった…ということもよくありました。

3. 業界のトレンドをキャッチアップしにくい

ECの場合はWebやデザイン業界というより、商材のトレンドを追うことが大事でした。

そのため、新卒時代の同期や学生時代の友人(制作会社勤めのデザイナー)と話す時に「まずい!業界についていけていない…!」と焦ることもしばしば。

事業会社に勤める場合、その安定した働き方に満足せず、自主的に学習したり社外の人脈を作らないと後悔するかもしれません。

mocoのアイコン画像moco

何年も勉強を怠って浦島太郎状態…は避けたいです(経験者は語る)

制作会社について

次に、転職先であるWeb制作会社の概要です。

従業員数

約30名(うちデザイナー約10名)

主な事業

Webサイト制作、システム開発

デザイナーとしての業務

Webサイトのデザイン、それに付随する印刷物のデザイン、クライアントやディレクターとの打ち合わせ、撮影指示等

制作会社で働くメリット

1. 幅広いテイストのビジュアルデザイン力が身につく

特定の業界に特化していない制作会社であれば、さまざまな業種のクライアントから依頼が来ます。

クライアントの課題を解決するべく、ポップなものからスタイリッシュなものまで、自由自在にビジュアルを作る力が身についていきます。

常によいものに触れ、デザインのひきだしを増やし、目の前の仕事で実践するというサイクルを繰り返すことで、デザイナーとして成長していけるのが最も大きなメリットです。

mocoのアイコン画像moco

逆にいえば、都度頭をフル回転させないといけないのでしんどい部分でもあります。でも鍛錬したい人にはもってこい!

2. デザインに専念できる

現職はディレクター・デザイナー・エンジニアとが完全分業制です。

もちろんディレクターやエンジニアとコミュニケーションを取りながら仕事を進めますが、基本的にはデザインに専念できます。

事業会社のように「今日は出荷だけで終わってしまった…」ということはまずありません(笑)

3.社内外で業界の人と繋がれる

社内には尊敬できるデザイナーやエンジニアの先輩が多くいます。

技術力の高さももちろんですが、それぞれのデザインやエンジニアリングへのこだわりが垣間見えると背筋が伸びる思いです。

製作会社に入り、こういったものづくりが大好きな方々と出会えるのはとても幸運なことだと思っています。

また、Web系のカンファレンスで登壇されている方や、コミュニティ活動に積極的な方もいます。そういったところから社外へのつながりも生まれそうです。

制作会社で働くデメリット

1. 納期厳守のため残業が多いことも

当然ですが、仕事の先にはクライアントがいます。他のタスクがあるから納期を伸ばす…ということはもちろんできません。

私は現在、時短勤務のため免除されていますが、繁忙期にはやむを得ず残業が続くこともあります。

「残業は絶対に無理!」という人には厳しいかもしれません。

2. クオリティの高さが求められる

事業会社時代はアートディレクターにあたる立場の人がおらず、マーケターや営業マンにデザインチェックを頼んでいました。

そのため、写真の加工や文字組みなど、細かい部分でデザイナーとして妥協してきてしまったことも正直ありました。

が、制作会社ではデザインのプロとして最高のものを提供しなければなりません。

求められるクオリティの違いを目の当たりにし、自分の力不足に七転八倒する日々です…

mocoのアイコン画像moco

子育てで大変だったとはいえ、デザインのトレンドを追わなさすぎたなと大反省中です

3. 会社としての一体感が少なめ

事業会社の場合、全員で一つのゴールに向かっているという一体感が強くありました。

しかし制作会社の場合、デザイナーという部署、もしくはプロジェクト単位での関わりが多く、会社としての一体感という意味では少なめだと感じます。

それがデメリットと言えるかは微妙ですが、「チームとして大きなことを成し遂げたい!」という人には向いていないのかもしれません。

まとめて比較してみると

事業会社制作会社
作るもの自社のサービスやプロダクトクライアントから依頼されたWebサイト等
残業少なめ多め
デザイナーとしての専業度繁忙期は他部署の作業も…デザインに専念できる
デザインをチェックする人(上司)マーケター、営業マンアートディレクター
身につくものビジネスやマーケティングの知識、作って終わりではないという考え方、事業全体を見渡す視点ビジュアルデザイン力、作業スピードの速さ、最新の技術やツールの知識、トレンドをキャッチするスキル
成果物に対して70%の完成度でもまずはリリースする、リリースしてから改善を重ねるクライアントと協同し、プロとして100%以上のものを納める
周りから見た印象事業の成長のためになんでもやる人デザインのプロ

いかがでしょう?

同じ「Webデザイナー」ではありますが、やっていることも求められるものも全く異なっていますよね。

mocoのアイコン画像moco

もはや同業者とは思えない…

以上が、事業会社から制作会社へ転職した私の経験則でした。

実際に転職してみてどうだった?

mocoのアイコン画像moco

ECも面白いけどもっとデザインのスキルを磨きたい!制作会社に転職したい!

と思い、周りの諸先輩から情報収集していた頃、よく返されたのは

パイセンのアイコン画像パイセン

残業ありきのところが多いから子育て中は厳しいかもね…

という言葉でした。

そう、たしかに納期厳守の制作会社は残業が増えてしまいがちなのが現実です。

しかし!現職は有り難いことにそのあたりはとても配慮されており、同じように小さい子どもを育てながら働いている方も複数います。

女性に限らず男性も育児に積極的にコミットしていくという社風で、「ちょっと子どもが熱を出して…」というメッセージが社内チャットに流れることもしばしば。

mocoのアイコン画像moco

私も今後ご迷惑をおかけすることが多々あると思いますが、逆にサポートする側にも回れるようもりもり力をつけていきたいです!

自分にマッチする働き方を

この記事を読んでくださっている方の中には、これからいずれかの会社に転職したいと思っている方がいるかもしれません。

どちらが良い・悪いということはないので、単純に「どちらが自分に合っているか」で考えてみてください。

ちなみに、私は時短勤務ですが、元から時短での求人が出ていたわけではありません。

「どうしてもここで働きたい!」という思いから、会社のサイトを毎日チェックし、ナレッジブログの過去ログ数百件すべてに目を通し、Twitterで中の人に絡み、(やばめの)熱意とポートフォリオを携えて選考に挑みました。

その結果、制作会社未経験ながらも時短勤務を許可してもらうことができたのです。

というわけで、

時短希望ママのアイコン画像時短希望ママ

募集要項に「残業あり」って書いてある… 時短なんて無理だろうな〜

と思っているママさんにも、それだけで諦めないでほしいのです。

まだまだ時短でのデザイナー求人は少ないのが現状ですが、このようなケースも実際にあります。

どうかこの記事が、あなたのチャレンジする勇気になれば幸いです!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次
閉じる